ドイツから帰国して真っ先に駆けつけたのは被災地です。
おととしのサッカーワールドカップでも活躍した日本代表の田中碧(たなかあお)選手が30日輪島市を訪れ被災地の中学生などと交流しました。
田中選手:
「地震で崩れ落ちてもいるし火事で焼けてもいるっていうことですもんね」
28日、ドイツでのシーズンを終えたばかりのサッカー日本代表、田中碧(たなかあお)選手。
帰国して真っ先に駆けつけたのが被災地の一つ、輪島市です。
田中碧選手:
「できる限り早く来たかった自分の目で見たいというのがあったのでこの日程にしました」
田中選手は地震後の火事で大きな被害を受けた朝市通りを見て回りました。
その後、「工房長屋」に向かい輪島塗の塗師、永井充(ながいみつる)さんの制作風景を見学しました。
田中選手と永井さん:
「きれい」「これは技術じゃない、この機械がしてくれる」「いやいやいや」「すごいきれい」
ポジションはミッドフィルダーの田中選手。
フォワードへボールを繋げる自身のポジションと次の工程に繋げる下地塗りとの共通点を見つけたようで…
田中選手と永井さん:
「ゴールを決めたいんですけどゴールを決めるポジションじゃないんです」
「ぼくもパスする立場で一緒なので」「なるほど」「私もパスや」「サッカーの話、私詳しくないけどなんでピッチに立っていて周りが見えているのかなと思ってねそれが不思議やった」「そうですか?」「すごいなと思ったわ」「こっちの方がすごいですよ」「そっちのほうがすごい!」
田中選手:
「毎日よりいいものを作るっていう気持ちでやっていると思うのでそれが商品に伝わっているなと思うしだからこそ自分も見てかっこいいなと思った」
「震災直後にくらべれば(被災地の現状を)目にする機会が減っているのも事実ですし日本人としてこういうものは忘れてほしくないなと思っているのでそれを伝えるとともにいろんな人に寄り添うことができればいいのかなと勝手に思っています」
次に田中選手が訪れたのは輪島中学校です。
地震の影響で練習場所が制限されているサッカー部員と交流しました。
田中選手は31日、輪島市内の小学校を訪れます。